合成イメージ写真完成

BOサイズ印刷

1999年 総理大臣杯ポスター制作について・・・

1998-99年のデザイン制作環境は快適にパソコンで製作できる環境ではありませんでした。当時MACでフィルム出力することさえ、とてもハードルはたかかった。

イラストレーターに画像を張り込んでもフィルム出力はできませんでした。文字部分はイラレ、写真はDCSの分配画像ファイル(CMYK各1枚+プレビュー1枚の5枚で1組)。InDesignはその当時はなくQuarkXPressで編集加工出力することがやっとのことでした。

そんな環境の中でB0サイズ(1456×1030mm)のオフセット印刷をしなければいけないことに。(※追加:B0倍サイズ(1456×2060mm)もつくったと。確かに居酒屋さんでサントリーのモデルさん実寸大ポスターを見てアレを作るのかと思った思い出がありますので。)

現在でも大変な作業を強いられる制作です。当時、日本で印刷できる会社は2〜3社のみ。入稿画像スペックは最低でB2サイズ(515×728mm)200dpiで175か200線でフィルム出力。目伸ばしの上、原寸サイズフィルムの完成です。(うろ覚えですが。)

当時のMAC はquadra 800かPowerMac G3か?で制作。このスペックでは完成画像をPhotoshopで開くことさえできませんでした。(ハードディスクを初期化最低構成+Photoshopのみインスト、空き容量を仮想ディスクに割り当て漸くDCSファイルに変換できたかと。)

1999年 総理大臣杯ポスター

下記画像は当時制作に使用したアプリのスクショです。弊社ではまだ起動するMac OS9.2.2Jにインストされています。この中で最大の功労アプリはLivePictureです。合成画像ファイルをIVUEファイルに変換したら画像合成が思いのままに。拡大してもピクセルが表示されない為、綺麗に合成できました。クセが強い?アプリなので使っていた人は少ないかも。合成が完了すると希望サイズでレンダリングするという作業が。レンダリングが無事に終わったときは感謝の気持ちでした。少ないメモリでも合成写真ができたのもLivePictureのおかげです。Photoshopに負けて消えてしまいましたが、あの時代には欠かせないアプリでした。

清刷り